1月9日、福岡市老人福祉施設協議会 会長 朝野愛子氏による講話が開催されました。
(今回の講話には、69名の学生及び関係者が集まりました。)
————————————————————-
【講師】朝野 愛子
・一般社団法人 福岡市老人福祉施設協議会 会長
・社会福祉法人 今山会 特別養護老人ホーム 寿生苑 / 施設長
————————————————————-
■講話内容(まとめ)
私たちの運営する施設では、外国人の施設長(以下「彼」)が活躍しています。彼がこの重要な役職に就いたのは、周囲の協力と支援の中で努力を続け、明確な目標を持ち、困難な課題にも恐れず挑戦し続けた結果です。彼は失敗を恐れず、常に全力で取り組む姿勢を大切にしており、自らの失敗を認めて改善することが成長に繋がるという信念を持っています。この姿勢が評価され、施設長に任命されました。
現在、「社会福祉法人:今山会(従業員数:170名)」では28名の外国人人材を受け入れており、多くの外国人がリーダーとして活躍しています。外国人リーダーたちは当初、日本人スタッフをまとめることに対する懸念を持っていましたが、周囲のサポートや努力により成功を収めています。他の外国人スタッフも、周りの成長に影響を受けて高いモチベーションで努力しています。
私が大切にしていることの一つに、「自分にとって不都合なことは人のせいにせず、失敗を認める」という考え方があります。人のせいにしてしまうと前に進めません。問題に対してどうすれば改善できるかを考える必要があります。そのようにして人は成長するのです。私も多くの失敗を経験し、大変な思いをしましたが、現実を受け入れて改善を繰り返してきました。だからこそ、皆さんの前で堂々と話せています。
学生の皆さんは、既に外国に留学して介護の勉強に挑戦しており、その心意気は本当に素晴らしいです。日本で様々な介護職の可能性を考え、自信を持って取り組んでください。失敗を恐れず、素直に成長し続けることで、皆さんの未来はさらに広がるでしょう。皆さんの幸せを心から祈っています。


■学生の感想
<Sさん> 講話を聞いて非常に感動しました。特に、介護現場での大変さや利用者さんへの思いやりが強く伝わってきました。介護の仕事の重要性を改めて認識し、もっとサポートできる方法を考えたいと感じました。講話の中で「都合の悪い事を人のせいにしない」という言葉が特に印象的でした。人々が直面する課題や、それを乗り越えるための方法についての考え方が非常に興味深かったです。また、新しい視点を得ることができ、自分自身の考え方にも良い影響を与えました。とても有意義な講話でした。 |
<Gさん> 福岡から広島へ来られて、本当に嬉しいです。いろいろな話を聞いて、私も頑張ろうという気持ちになりました。今は介護の勉強を一生懸命して、介護福祉士の資格を取得し、日本で高齢者のお世話をしたいと思います。外国人施設長のように、日本人と同じ介護の仕事をして、ネパールの家族と一緒に日本で住みたいです。これからも努力を続け、皆さんのように素晴らしい介護士になれるように頑張ります。 |


■まとめ
今回の講話での「成長に繋がる考え方」はこれから介護福祉士となる為に努力している学生にとても響く内容でした。講話を通じて学生が「何度でも頑張りチャレンジする勇気を得た」「日本での生活に希望を感じた」と言ってくれました。改めて前向きな気持ちを持ってくれてとても嬉しいです。
<一般社団法人 福岡市老人福祉施設協議会>
前列左より
●理事:大木 聡 様(社会福祉法人藤の実会/常務理事)、●理事:小金丸 誠 様(マナハウス/施設長)、●会長:朝野 愛子 様(寿生苑/施設長)、●副会長:池田 浩行様(さんすまいる唐原/施設長)、●さんすまいる 唐原/副施設長:高見 七重 様、●さんすまいる 唐原/介護長:中野 直樹 様