東京都高齢者福祉協議会 田中雅英氏による講話が開催されました。

東京都高齢者福祉協議会 田中雅英氏による講話が開催されました。

(今回の講話には、48名の学生及び関係者が集まりました。)

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【講師】田中雅英会長

・一般社団法人 東京都高齢者福祉協議会

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■講話内容(まとめ)

今回の講話で私たちが皆さんにお伝えしたいことは3つです。

1つ目は職場では日本語の勉強をしましょうということです。
日本語のスキルを向上させることで、日本人スタッフとコミュニケーションが円滑になります。
それにより、職場の仲間(チーム)との一体感が生まれ、行き違いや勘違い。思い違いを減らすことが出来ます。

ある施設では介護の日本語レベル、「書く」「読む」「聞く」「話す」の4つの能力において独自の日本語評価基準を設けております。
1番簡単なレベルでは利用者の名前を読み書きする能力を求め、1番高いレベルでは委員会の議事録を読み書き能力が必要になります。
この基準を活用することで、介護に必要な日本語能力が向上し、3年間で報告書を作成出来るようになりました。
また、当施設では日本能力試験において受け入れた実習生6名全員が国家試験に必要なN2まで合格することが出来ました。

2つ目は、「国家資格である介護福祉士合格へチャレンジしましょう」ということです。
介護福祉士に合格すると「日本での在留期限の制限がなしになる」「家族(父・妻、子供)と一緒に日本に住める」「給料が上がる」等のメリットがあります。

介護福祉士合格のために、当施設ではYouTube動画を活用しています。
これにより実習生の皆さんは、いつでもどこでも学ぶことが出来、実習生の皆さんは3年後の合格を目指して努力しています。

 最後にお伝えしたいことは「皆さんに東京で働いて欲しい」ということです。
介護職の有効求人倍率(働いてくださいという企業に対して働く人の割合)は全国平均が3.84倍に対して、東京都の8.48倍であり東京都は介護人材が不足しています。
その為、他県に比べて施設間でも競争があり、どの施設も皆様に来てもらえるように「施設をより良くしよう。いろんなものを取り入れてみよう」という気持ちが強いです。
是非とも皆さんも東京で働いてください。

 

 

■学生の感想

<Sさん>

今日は東京から来られた先生たちからたくさんのことを学びました。
いい介護福祉士になるために日本語のレベル N2、コミュニケーションと介護福祉士国家試験を取ることは大切だと思っています。あと聞くと話す、書くことも必要だと思っています。これから勉強をもっと頑張ります。

<Sさん>

今日の話を楽しみに聞きました。話を聞いていろいろわかりました。東京のいろいろなところの話、あと試験の話、今日のこと考えて介護の勉強がんばります。

 

 

■まとめ

今回の講話では、介護の現場で働くうえで大切なことや、実際に施設で行っている取り組みについてお話をいただきました。学生の皆さんも現場のリアルな話を聞き、「これから日本語の勉強頑張ります」「国家試験を一生懸命版張ります」と前向きな言葉を口にしてくれました。
学生の皆が、介護福祉士に向けて合格意欲を高めたことに、心より感謝しつつ嬉しく思います。